皆さんこんにちは。ナースパパです。私は看護師として10年臨床の場で働いてきました。看護師といえば、女性の仕事、女性が多い、というイメージが必ず出てくるのではないかと思います。
今回は男性として看護師をしてきた、今までの経験や印象を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
厚生労働省によると2020年での男性看護師の割合は8.1%になるそうです。10人に1人男性がいるかいないかになります。2010年は5.6%だったことより少しずつではありますが男性の看護師も増えてきていることがわかります。実際に私が在籍していた看護学校では1クラス40名の人数に対し7名、私を含んで7名の男性が在籍していました。すごく心強かったですし、男性での看護学生の結束力は強かったことを覚えています。
1.学習・実習先での体験
実際に入学してみると男性だから、女性だからという隔たりはなくみんなで切磋琢磨し日々の講義と向き合い、実習も行われます。看護師になるためには国が定めた単位を取得する必要があります。その中には母性看護学があり、実習では産婦人科に行き、出産前後の女性への看護また新生児への看護体験を行い、経験を持つことと同時に理解を深め単位取得していくことになります。実習で受け持った妊婦のご家族によっては出産への立ち合いを許可していただけることもあり、私はありがたいことに、産婦人科実習で出産時の見学をさせていただきました。出産は命がけなんだ、新しく生まれた新生児がすごく可愛らしく、愛おしく感じたことを覚えています。今となってはその子は10歳を超えている!ということを記事を書きながら感じ、驚いているところです。実習では産婦人科に行く必要があるので、男性看護学生さんはやはり肩身が狭い思いだったり、「ここに居ていいのだろうか」とどうしても感じてしまう部分があるところかもしれません。
2.臨床での経験
臨床の場に出ると老若男女、患者様や利用者様への看護・対応を行うことになります。セルフケア援助において、必ず基本は同性での対応になります。セルフケア援助とは食事・更衣・清潔・排泄等、自己管理のことになります。病気やケガで自分の身の回りのことをするのが困難な方や加齢に伴いADL(日常生活動作)が低下している方への援助が必要となってきます。とくに更衣・清潔・排泄においては入浴であったり、排泄時の援助や必要時、陰部・臀部の清拭を行うことがあります。清潔を保ち、生きていくために必要な援助になります。ご高齢の女性の方で男性看護師でもいいですよ、とおっしゃられる方もいらっしゃいます。発達課題の老年期にあたり、心理社会的危機:自己統合vs絶望という課題の時期です。その中には人生にうまく折り合いをつける、とあり加齢に伴うADLの低下より支援が必要となり受け入れの段階にあるからこその発言になるとも捉えられます。男女問わず、人としての尊厳を持ち、一人ひとりの患者様・利用者様と関わっていただきたいと思います。
3.男性看護師はモテるのか?
看護学校や臨床の場でも男性は女性よりも少ないです。じゃあ実際に学校でモテるんじゃないか?そう思う方もおられるのではないでしょうか?実際は、、その人次第です(笑)私の経験ではクラスの女性と交際したり、他男性陣もクラスの女性と交際することはありましたが、たまたまです(笑)イケメン・高身長の後輩はモテていましたが、それはそうですよね。イケメン・高身長は放っておけないでしょう。女性の多くの学生さんはほかの学校の人や社会人の方と交際していたりと様々です。男性が少ない環境だからモテる、、ということは無さそうでした(笑)では、社会人となり臨床の場ではどうでしょう?学生時代と変わりません(笑)その人次第です。なので、モテたいから女性が多い社会に飛び込みたいという理由で看護師を目指す方や看護学校・大学に入学を考えておられる方は進路を見直したほうがいいでしょう。
いかがでしたか?今回は男性看護師として、学生時代から感じたことや経験を書いてみました。他にもたくさん男性看護師として感じたことがあるので、今回記載したことも含めて少しずつ内容を深堀していきたいと思います。